日記書いてみます。
今日、仕事中とても切ない光景に出会いました。
僕が職場から自転車でのんびり銀行に向かっていた時、前方から小学3~4年生くらいの2人の男の子がこちらへ同じく自転車で向かって来ていました。
散り際の桜がチロチロと花びらを風にたゆらせていました。
交差点で信号待ちをしている向かい側で、その2人の子は何やら話をしていました。
1人の子はちょっとぽっちゃりでガキ大将タイプ。もう1人の子は色白でメガネをかけた気弱そうな感じの子でした。
信号が青になったので渡ろうとすると、ガキ大将タイプが
「お前、今度やったら追いてくかんな!」
と言って、自転車を漕いで先に横断歩道を渡り始めました。メガネ君は
「うん。ごめんね。」
と言いながら自転車を漕ぎ始めました。
メガネ君はメガネはかけてるけど、綺麗な顔立ちをしたかわいらしい子でした。
僕はメガネ君と擦れ違う時に、彼の健気で真剣な表情に目を奪われました。
と、その瞬間、
「…頑張ろぅ」
と彼が呟いたのを聞いてしまいました。
胸がキューンとなって振り返ると、メガネ君の真剣に漕ぐ自転車はヨロヨロとガキ大将の後を追いかけてゆきました。
先日、某フリーペーパーのインタビューで、
「どういう時に曲って作るんですか?」
って聞かれたので
「何かキューンとなった時ですかねぇ…?」
と答えました。
その時は、例えば、ラーメン屋さんに行った時に、若くて威勢のイイお兄ちゃん店員に新米オジサン店員が目茶苦茶怒られてるのを見てしまった時、とかを例に挙げてたんだけど、今日のメガネ君にも相当ヤラれました。
もし、あのメガネ君が自分の息子だったら、多分電柱の陰に隠れて、泣きながら応援するだろうなぁ、って思った。
あと、ウチの犬が家出して数日後、背中に
『4WD』
って落書きされて帰ってきた時も相当切なかったです