デンタルのメンタル

小生、何年ぶりかに歯医者に通い始めました。 
てか、歯医者なんて何年ぶりだろ?高校生の時以来っぽいです。 
かるく10年以上ぶりです。ちょっとドキドキ☆ 

その10数年の間、当然、僕の口の中ではさまざまなライオットがありました。火山にガイアの剣を投げ込んだかの如く、突如として唸りながら現れた「マウント・オヤシラズ」3体をはじめ、一度虫歯に侵された奥歯先輩を10年来かばい続けて来た「お銀さん」の突然の出奔。。。などなど、たかが僕の口の中だけでも、めくるめくドラマが繰り広げられていたのです。 

「僕、歯医者さんって10年以上ぶりなんです。」 
「あら、そうなの? ところで、普段どうやって歯磨きしてる?」 
「そぅっすねぇ…、どちらかというとダイナミックに。」 
「そうね。もうちょっとこれからは小刻みに磨いてね。」 

やさしいオバちゃんの歯医者さんは僕の歯石をいっぱい取ってくれました。 

んで、先日は「お銀さん」の居なくなった奥歯先輩にケアを施してもらったのですが… 

…現在、治療する前より痛くなっちゃってます☆ 

まぁ、そりゃ仕方ないか。 
きっと10年近くほっとかれた僕のデンタル達はメンタル面に難ありなんです。相当斜に構えているので、そもそも優しくされる事に慣れてないんです。 
「…え?…やだ!ケガしてるじゃないっ!ちょっと見せて!」 
「…ンダヨッ!大丈夫だよ、ただの擦りキズだよ。」 
「ダ・メ! ちゃんと手当てしとかないと大変なんだからねっ!」 
「…いちいち大袈裟にすんなよ!…これくらいツバつけときゃ平気だよ。」 
「ダメったらダメ!…よく見せて!」 
「…んだよぅ。 

  ………、 

   …………(アゥッ!!)」 
「ほら!痛いんじゃない!…んもぅ、こんなになっちゃってる」 
「……ッツゥ。」 
「いーい?今回はワタシの言う事を聞いてもらいますからね!」 
「…んだよっ、(…オレの彼女でもねぇくせに。)……。」 

「……これでヨシッ!っと。」 
「…あ、…サ、…サンキュ。(照)」 
「んもぅ、応急処置しかしてないからあとでちゃんと病院に行く事。」 
「…いいよ、病院は。」 
「ダメ!絶対ダメ!あたしついてくもん!」 
「なっ、なんでわざわざついてくんだよ!」 
「…え?…だって。」 
「…ちぇっ、大袈裟にしやがって。…あ~ぁ、カッコワリィ。」 
「ちょっとぉ!だいたいねぇ、ツバつけたくらいで治る訳無いでしょ!」 
「うるせえな!何でお前、俺にこんなことまでするんだよ!」 
「だってアンタ、私にツバつけたじゃない!!」 

「(ポッ☆)」 
「(ポッ☆)」 

くらい僕のデンタル達は素直じゃないんです。 
ちょっと照れてヤンヤヤンヤ言っちゃってるので、これくらいは我慢します。我慢の子です。 

僕の行った歯医者さん、予約制で次の診療が2週間後なんです。 
んで、Mt.OYASHIRAZUも含めて片っ端から治すつもりなので、どのくらい通うことになるんだろ? 
でも、この歳になると何故か歯医者の行くのが楽しみなんです。 
受付のお姉さんがえらいベッピンさんって事も確実に理由の1つです。 

…むしろ、大半です(…ポッ☆)


残業中のひと休み

ツアーから帰って来たら、当然のように仕事が溜まってるYO!! 
ふんぬ~。もぅこんな時間だし。。。 
明日迄に仕上げるデザインのレイアウトがまとまらなくて眠くなって来たので、しばし休憩がてら日記を書きます。 

てゆうか、先程、息抜きにジュースを買いに外へ出た時のことです。 

小生、久しぶりにお金を拾いました。 

10円。 

職場近くのマンホールの上に落っこちてました。 
発見してから拾うまでの行動の中に、1mmの躊躇もありませんでした。(その間約2秒) 
でも、拾った瞬間、ふと思いました。 

…ん?最近、サイフを拾って警察に届けたという話を聞いたな。 

ちょっとまてよ、と、その10円をマンホールの上に戻しました。 

よく考えたら、mixiでした。 
マイミクの中で2人の人(「ウー」&「ぶーさー」)が「サイフを拾って警察に届けた」っていう日記を書いてて、良い話だなぁって思ってたんだった。 

僕は一瞬躊躇しましたが、まぁ、やっぱり拾いました。 

「これはサイフではない。10円だ! ジウエンダマダ!!」 

でも、一度戻すと不思議なものでまた戻してみたくなりました。 

面白そうなので、また戻しました。 

そして、自動販売機に向かいました。 
歩きながら、 
「もしこれでサイフの中に10円玉が1枚しかなくて困ったら、敢えてあのジウエンは拾わない。でも、細かいのがいっぱいあって、ジウエンなんていらねー、と思ったら拾おう!」 
と固く心に誓いました。 

自販機の前に立ち、サイフを広げてみました。 

ジウエンもパクウェンもいっぱい入ってました☆(自慢) 

そして、お茶を買って颯爽とひるがえし、 
「いざっ、我、ジウエンを拾はむ!!」 
と鼻息も荒く、眼光鋭く、肩をいからせてズカズカとマンホールの元に近づいて行きました。 

…マンホールの上にちょこんと腹這いになっているジウエン。 
…少し照れた少年のように佇んでいるジウエン。 
…そして、頼もし気に堂々とジウエンを乗せているマンホール。 

と、、、 

そこで僕はハッと気がついたんです! 
僕の足下で仲良く瞳を輝かせるマンホールとジウエン! 

「あぁ!そうかぁ…。オマエ達、親子だったのかぁ(ポッ)」 

マン:(ハィッ!ウチの子ですねん!よぅでけた息子ですねん!) 
ジウ:(ボク達、ココで、お月見をしてるんだよ☆) 
ノリ:「そうかぁ~!ん?将来はお父さんみたいな立派なマンホールになるの?」 
ジウ:(ウンッ!ボク、今は小さいけど、きっと大きくなって、お父さんみたいな立派なマンホールになるんだ☆) 
マン:(オゥオゥ!よう言うた!父ちゃんみたい強うなってみぃ!ガッハッハ!!) 
ジウ:(ウンッ☆みんなを守る優しいマンホールになるのが僕の夢だもの!) 
ノリ:「あぁ~、そうでしたか。おっと、時間だ。では、私は仕事に戻りますね。今日は良い月夜だ。ゆっくりお月見を愉しむといい。でわ。」 
マン:(オゥ?ヨゥヨゥ、ニィちゃん、ちょぉ待ってぇな!) 
ノリ:「はい?…何か?」 
マン:(ウチの息子、連れてってくれるのと違いますのんか?) 
ノリ:「…あ。…いぇいぇ、先程は失礼いたしました。まさか、お2人が親子だったなんて思いもよらずに…」 
ジウ:(ボク、お兄ちゃんにだったら、拾ってもらいたい…) 
マン:(……。) 
ノリ:「ごめんごめん。でも、せっかくの親子水入らずのお月見だろ?」 
ジウ:(ボク…、ボク…) 
マン:(……。) 
ノリ:「さっきは2回も拾って戻したりして、ホントに悪かった…。どうか、僕はマンさんとジウ君にずっと仲の良い親子でいて欲しいんだよ。」 
ジウ:(……。) 
マン:(…ニィちゃん。) 
ノリ:「……。」 
マン:(…いや、…ノリさん。) 
ノリ:「……。」 
マン:(…どうしても、連れて行ってもらえんのですか?) 
ノリ:「……。」 
マン:(…こういう歌をご存知ですか?「…秋が来て 別れの時を知る…」) 
ノリ:「……。(…んぐっ。)、……存じております。」 
ジウ:(…お兄ちゃん。…僕たちは、月夜の晩に旅立つの。) 
マン:(…わてらにとってのお月見は、…別れの儀式でも…ありますのんや…。) 
ノリ:「…でもっ、…でもっ!」 
マン:(さっきあんさんに拾われかけた時にもぅ、…わてらの覚悟は決まっとったんじゃきに。) 
ジウ:「こんな素敵な月夜だもの!…ねぇ?…父さん☆) 
マン:(おぅともよ!ささ、早よぅ仕度せぃ!) 
ノリ:「(…ぐすんっ!…んぐっ!)」 
ジウ:(ウンッ☆さぁ、いこぅ!僕の夢への第1歩だよ☆(…キラッ。涙)) 
ノリ:「(涙を拭う)…よぉ~し!じゃぁ、一緒に行くか?」 
ジウ:(ハイッ☆お父さん、僕、行ってくる!!) 
マン:(オゥッ!また会おう!息子よ!!) 
ノリ:「さぁ、次なるステージへっ!マンさん、ジウの事は任せて下さい!」 
マン:(おおきに!頼んまっさかい!) 
ジウ:(お父上!どうかご達者で!いざっ!) 
マン:(ドラを鳴らせぇ~ぃ!法螺を吹けぇ~ぃ!出立じゃぁ~っ!!) 
ノリ:「いってきますっ!!わぁぁぁあああ!!!!」 

——パシッ!——- 

さぁ、残業だ!よぉ~し、頑張るぞぉ!! 

職場の窓から見上げた月は 
  もうすぐで満月になりそうな弓張月 

次第に丸く満月になって行くことから、 ますます幸運に恵まれることに例えられる月が… 

…やさしく微笑んでいます 

そして…、 

僕の財布の中では…、 

何の変哲も無い新参者の10円玉が、 
少し緊張した面持ちで 未来への希望で胸を膨らませているのです。 

                  (第1部 完) 
————————————————- 

というわけで、10円拾いました~w


お盆休み

現在、私、生意気にも避暑地に来ております。んで、久しぶりに日記を書いてみようと携帯を構えて何をかこうかと思案しておりましたところ… 
いつの間にか携帯をもっていた右手の甲をカニックされてました。ふんぬぅ…。 
てか、最近すばやさがめっきり落ちた気がします。 
数年前なら、自らの右手に蚊がとまろうものなら、 

「はぃっ!」 

と、あたかもカルタでも取るかのように蚊を仕留めていたのに。なんならその後に、手の平に魔法でもかけるように軽く息を吹きかけて、蚊を桜の花びらに変えていたのに…。

あ…今のはウソ☆ うふふっ。 

つーか、今、膨れあがった手の甲を眺めながら、この「カニック」をどうしてやろうかと思案してます。 
通常なら、ツメで十文字の痕をつける、もしくわ、ツメでまぁるく輪郭をつける、などの処置を施すのですが、それはちと腑に落ちない。 
噛んで歯型をつけるのもオシャレじゃない。 
大体、今、物凄くかゆいし。 
まがりなりにもカニックマスターを志す私だ。そんな初心者みたいな真似はできない。 

どうする…? 

捨てられた仔犬を抱き抱えるようにそっと頬擦りしてみるか… 

患部をペロリと舐めてからクンクンしてみるか… 

眠りから醒めないお姫様にするみたいにそっと口づけしてみるか… 

大人っぽくチラ見しつつも無視してみるか… 

結局、僕は目を閉じて「痒い」という概念について真摯に考えてみる事にしました。 

…ふぅむ。 
…痛いでもなく、…チクチクでもない。 
…ヒリヒリでもなければ、ジンジンとも違う。 

次に僕はそっと患部に息を吹きかけました。 

サラサラと流れる吐息の風に少し疼くカニック…。 

「ペィッ!!!!!」 

僕はシッペをするみたいに患部を思いきり叩きました! 

「フンフンフンフンッ!!」 

そして、気がふれたようにモリモリと患部を掻き狂ってやりました! 

超かゆいから掻く!! 

もうこれ以上かゆくなったら絨毯に手の甲を擦りつけてやるんです!決めた! 

※つーか『カニック』とは「蚊にくわれた痕」の事を指しますが、本来は「蚊に刺された痕」なので『カニッサ』が正解です。