星の王女様

今朝、僕は自分自身にとても驚きました。 
僕は変態になってしまった、と思いました。 
ノリカズは変態になってしまった、と思いました。 

出勤途中によく立ち寄るコンビニがあります。 
そこでカフェラテ エスプレッソとパムを買って車に戻りました。 
カフェラテにストローを挿して、一口飲んで、ふと前方を見ると、小学5~6年生くらいの女子が5人くらい自転車に乗りながら立ち話をしておりました。「あぁ、そういえばもう夏休みかぁ」と思いながらその子達を眺めておりました。と、その中の一人の子が目に留まりました。てゆうか、その子の口元を・・・ 

気がついたら、たぶん30秒くらいガン見してました! 

ハッ!と気づいて、 
「あぁぁ!なにこれ?何この感じ!?何このノリカズ!?」 
って思いました。だって、小学生の口元を30秒ガン見ですよ!? 
光源氏じゃあるまいし!ピカゥグェンジじゃあるまいに! 

なんか全力で慌ててしまって、そそくさと車を出しました。 

で、運転しながら、 
さっきの30秒で何を考えてたのかを思い出そうとしました。 

あの子、一人の友達がたぶん面白い話をしていたときに、みんなが手を叩いたり大きな口を開けて笑っていた時に、一人だけ口を閉じたまま端を上げるようにして笑っていたな・・・ 

別に顔は特別可愛いとか綺麗とかじゃなかったけど、何やら気品に溢れているような感じがしたし、機知に富んでいそうに見えたし、思いやりに溢れている感じがしたな・・・ 

この子の親御さんはきっとこの子を大切に可愛がって育てているし、それでいて甘やかしすぎたりもしていなそうだな・・・ 

この子は人の悪口は言わないな・・・ 

この子は恩着せがましくないな・・・ 

この子は我慢のできる子だな・・・ 

目は口ほどに物を言う・・・ 

口は言葉ほどに物を言う・・・ 

と、そんなふうに思い出していてまたハァァァァアアア!??と思いました。自分は何様のつもりだと。ノリカズは何様のつもりだと。 

普段、生活をし、様々な縁にふれ、様々な人間関係を築き上げていく中で、自分は何を判断基準にして物事を考え、行動しているのかを振り返った時、あぁ、僕はいつの間にかオヤジになってきているのだと感じました。 

星の王子様の中に 
「大人は誰も、昔は子供だった。でも、そのことを忘れずにいる大人はほとんどいない」 
ってのがあるけど、それをあの子に思い出させられました。 

「どうして大人は知らない人と話すときに『どんな仕事をしていますか』とか『お父さんはお金持ちですか』とか聞くんだろう。僕だったら『あなたはどんな色が好きですか』とまず聞きたくなる」 

あの子が誇りに思ってくれるような大人になりたいって思いました。そして、あの子の口を変な風に崩さない大人であり、社会であり、そんな口を保っていける音楽を作っていきたいと思いました。 

なんか、何の言葉も発していないあの子に 
「オジサン、最近、口元が崩れてきてますよ?」 
って言われた気分でした。 

めずらしく超まじめな日記になっちまった(笑)