夕焼けと女子高生

いつの間にか3ヶ月くらいぶりの日記になってました・・・ 
適当でもいいから「毎日書く」事をテーマにしてみようかしら、しばらく。 

先程、クライアントとの打合せの帰り道、ちょっと僕にしては珍しい感じのメロディを思いついたので運転しながら鼻歌をテレコに録って、コンビニに車を止めて、それを改めて聴いてみました。ドライブ中は何かが分泌してるのか「やべぇ!超いい曲できたくせぇ!」とか思ってたんですけど、すごく微妙な感じでした。そんで、 

・・・ふーむ 

とかため息をつきつつ、車中でボーッとしてた時の事です。 

下校中であろう女子高生3人がそのコンビニから出てきて、僕の車の前あたりでお菓子を食べながら談笑を始めました。やっぱり女子高生の話題って恋の話が多いんですね、その3人組も多分に漏れず自らのちょっとドジな恋の話をしていました。 

―アタシの元カレの部屋なんかぁー、お父さんの車みたいな臭いがしてぇー、超くっせぇのー、カラカコンココン♪ 

―えー?どいつどいつぅー?何組のヤツぅ~? 

―ほら1年の時に付き合ってたサッカー部のー、でも今考えるとー、カラカコンココン♪ 何であんなのと付き合ってたのかと思うしー カラカコンココン♪ 

―あー、あいつ今2組の子と付き合ってるでしょー? カラカコンココン♪ 

―コンココーン♪ 

みたいな話をしてました。僕は車中で資料を見ながらボーッと考え事をしていたので、じっくり聞いてた訳ではないのですが、その娘達は言葉の語尾にだいたいカラカコンココン♪って言ってました。これは、よくよく聞いてみると、「すげぇー微妙じゃね?」って言ってるのでした。 
この歳になって思うんですけど、最近の女子高生ってみんな綺麗ですね。3人とも器量が良く、お洒落で芸能人みたいだなぁーと思いました。 

―明日体育あるし、カラカコンココン♪ 

―ねー、じゃぁまた明日ねー、バイバー♪ 

―バーバー♪ 

―でさぁー、こないだタカノリから電話来てぇー、コンココーン?♪ 

―マズウィー?コンココーン! 

―コンココーン! 

―カラカコンコ! 

―カコンコー! 

―カコーン! 

みたいな感じでその女子高生達は自転車に乗って去っていったのですが、丁度その時にクライアントから電話が鳴ったので話していると、今度は別の制服を着た女子高生が1人で自転車に乗ってやってきました。 
話しをすませ、電話を切って、さぁ帰るか、と、エンジンを掛けようとすると、その女子高生は僕の車の目の前に自転車を止め、いきなり 
「うっそぉー!?すご・・・」 
と独り言を漏らしました。途中で車の中の僕と目が合い、一瞬ハッ!とした素振りをすると、今度はバッグの中をまさぐり始めました。 

さっきいた3人組はどちらかというと派手な感じの娘達でしたが、その娘はどちらかというと控えめな感じの、これまたとても可愛い、南ちゃんみたいな子でした。 

と、その子はバッグから携帯電話を取り出して、何やら真剣に携帯電話を構え出しました。コンビニの建物に向かって車を止めている僕の斜め後ろ、東の空に向かって、嬉しそうに携帯で写真を撮り始めました。 

僕は車をバックさせ、南の方向に車を出そうとして、ふとその子の見ている東の空を見ました。 

金色から朱く広がった雲が東の空いっぱいに拡がっていました。 

その子は写真を撮り続けていました。 

帰り道、僕はああいう子になりたいと思いました。 
一瞬で惚れました。とてもいい事を教わりました。 

てか、東の空もあんなふうになるんですね。東の空だからなのかなぁ。 

と、ふと、今日の仕事の事を思って、妻に電話をかけました。 
「今日はちょっと遅くなるかもしんない」 
と伝え、今どこにいるの、と聞くと、妻は 
「夕焼けを見に行こ、って七音と散歩してるよ」 
って言ってました。 

なんだか、穏やかで、優しい曲が書けそうな気がしました。 

と、帰りの車中でいい曲はちっとも思い浮かばず、 
仕事あるのに1時間近く書けてこの日記書きました。  ヘコーーーーーッ!!