現在、私、生意気にも避暑地に来ております。んで、久しぶりに日記を書いてみようと携帯を構えて何をかこうかと思案しておりましたところ…
いつの間にか携帯をもっていた右手の甲をカニックされてました。ふんぬぅ…。
てか、最近すばやさがめっきり落ちた気がします。
数年前なら、自らの右手に蚊がとまろうものなら、
「はぃっ!」
と、あたかもカルタでも取るかのように蚊を仕留めていたのに。なんならその後に、手の平に魔法でもかけるように軽く息を吹きかけて、蚊を桜の花びらに変えていたのに…。
あ…今のはウソ☆ うふふっ。
つーか、今、膨れあがった手の甲を眺めながら、この「カニック」をどうしてやろうかと思案してます。
通常なら、ツメで十文字の痕をつける、もしくわ、ツメでまぁるく輪郭をつける、などの処置を施すのですが、それはちと腑に落ちない。
噛んで歯型をつけるのもオシャレじゃない。
大体、今、物凄くかゆいし。
まがりなりにもカニックマスターを志す私だ。そんな初心者みたいな真似はできない。
どうする…?
捨てられた仔犬を抱き抱えるようにそっと頬擦りしてみるか…
患部をペロリと舐めてからクンクンしてみるか…
眠りから醒めないお姫様にするみたいにそっと口づけしてみるか…
大人っぽくチラ見しつつも無視してみるか…
結局、僕は目を閉じて「痒い」という概念について真摯に考えてみる事にしました。
…ふぅむ。
…痛いでもなく、…チクチクでもない。
…ヒリヒリでもなければ、ジンジンとも違う。
次に僕はそっと患部に息を吹きかけました。
サラサラと流れる吐息の風に少し疼くカニック…。
「ペィッ!!!!!」
僕はシッペをするみたいに患部を思いきり叩きました!
「フンフンフンフンッ!!」
そして、気がふれたようにモリモリと患部を掻き狂ってやりました!
超かゆいから掻く!!
もうこれ以上かゆくなったら絨毯に手の甲を擦りつけてやるんです!決めた!
※つーか『カニック』とは「蚊にくわれた痕」の事を指しますが、本来は「蚊に刺された痕」なので『カニッサ』が正解です。