マリリンマンジ

僕が大学生だった頃の話。 

ある日、大学のパソコン室から出てきた親友Tは目を輝かせて僕に言いました。 
「おい!すごいおもろいホームページ見つけたからお前見てみ!」 
Tに連れられるままパソコンの前に座り、画面を見ると、そこではピグモンみたいなキャラクターが奇妙に動いておりました。そこに、 
「世界のワンちゃん」 
と題されたコーナーがあり、Tは、まずコレを見ろ、とその画面を指差しました。 
画面には世界のいろいろな種の犬の写真と特徴などが記されておりました。下に画面をスクロールさせ、「ふーん」とあらゆるワンちゃんたちを閲覧してゆくと・・・ 

最後に、王貞治が出てきました。 

静かなパソコンルームで2人して噴き出しそうな笑いをこらえていると、Tは、そのサイトが参加型である事を教えてくれました。 
所謂「参加型大喜利サイト」でありました。 
定期的にお題が出され、その回答をメールで送るというシステムでした。 

「これ、やろうぜ。」 

とTはワクワクしながら訴えてきました。 

それからしばらくたったある日。 
僕は調べ物をするためにパソコン室に行きました。そこで、ふと、前にTから教えてもらったサイトを思い出し、閲覧してみました。その日初めて出ているお題に回答を送り、その日から気が向くと少しずつ回答を重ねて行きました。 

またしばらくたったある日、僕はTと一緒にパソコン室におりました。僕は調べものを済ませると「そういえば!」と思い立ち、Tの座っている隣に行き 
「なぁ、前に教えてくれた面白いホームページ、見てる?」 
「あぁ、たまに見とるで?」 
「あそこ面白い人いっぱいいるな」 
「お前見た?最近おもろいヤツ入ってきたで」 
「うそ、てゆうかさぁ、マリリンマンジって人、俺ツボなんだよね」 
「・・・!!・・あぁ、そうなん。そんなヤツおったかなぁ」 
僕とTは同じ画面でそのサイトを見ておりました。 
「おった!こいつや、こいつ。こいつおもろいわ」 
「・・・うそ。・・・それ、俺だ(笑)」 
「やっぱお前か!何送っとん!アハハハハ!!」 
「てか、Tは何て名前でやってんの?」 
「・・・あ?言わんよ。」 
「何でだよ、教えろよ。」 
「いやや。」 
「教えろよ~、まさかこの上位に君臨してるマリリンマンジじゃねぇだろうなぁ?」 
「・・・。」 
「うそ!?マジで!?マリリンマンジって・・・!!!」 
「・・・プワ~ッハハハハ!!!俺や!俺やで!!」 

ギャハハハハハ!!!!! 

最近、その大学時代のサイトとは別のサイトですが、僕が密かに参加してた大喜利サイトがとうとう閉鎖になりました。 
といっても始めたのは3月の末頃からなのでたった4ヶ月程でしたが、仕事の休憩中などにボーッと回答を考えるのが日課になってきてたのでちょっと淋しいです。 
まぁ、でもその分の時間を今日からはみんなの笑顔のために使うから、まいっか☆ 

あ、ちなみに僕、そのサイトには『マリリンマンジ』というハンドルネームで参加していました。そう、マリリンマンジです(笑) 
初代「マリリンマンジ」に替わって、二代目「マリリンマンジ」として、初代の栄光に恥じぬよう頑張ってまいりました。 
少し前に初代であるTに事後報告ながらその事を伝えると「勝手に使うなよ!(笑)」と怒られましたが、良い成績を収めれば許してやる、という事で僕なりに頑張ってまいりました。 
もう1つちなむと、その後Tはそのサイトに「つのだせ☆ひろ」という名前で登録したんだけど、1度も回答を出すことなくサイトは閉鎖になっちゃいました。 

では、過去の回答の中で10位以内に入賞したものを挙げて、このマリリンマンジとしての活動と、そしてこの4ヶ月ほどの日課と、決別しようと思います。 

[Page578] 「お前はもう死んでいる」につぐ、死にかけの敵にかけてあげたい最後の言葉は?? 

「そんな顔、今までしてくれたことなかった」 
[78点] [笑率95.1] [4/204位] 

[Page603] こいつは人間じゃねぇなと気付いた瞬間 

一日かけてゆっくり回っている 
[69点] [笑率88.5] [9/206位] 

[Page610] 「こいつサッカー知らないな」 
と皆に思わせた解説の発言 

実況が「ボランチ」と言うたび「イェー」と合いの手を入れてくる 
[70点] [笑率83.3] [5/232位] 

[Page614] 甲子園でサヨナラエラーして負けた選手を傷つけないようにインタビューしなければいけないリポーター。 
まずなんて聞こう? 

学生さん? 
[73点] [笑率88.0] [3/209位] 

ちなみに、月間ランキングでは5月はたしか40何位とかで、6月は19位とTOP30に入る事ができました。 
これでなんとか初代も許してくれることと思います。 
では、長々と書きましたが、 
初代マリリンマンジ ありがとう! 
二代目マリリンマンジ おつかれさま! 
ありがとう ボケノート!! 

ボケ成績 
投稿回数 27回 
合計点 1560点 
平均点 57.8 
笑率 69.4 
平均順位 88.0 位 
1位回数 0 
2位回数 0 
3位回数 1 
1-10位回数 4 
一回休み回数 6 
一回休み率 22.2% 
採点傾向 
採点回数 3 
総採点数 656 
総得点 2554 
採点の平均 3.89 
パーソナルデータ 
段位 七級 
手持ちバブスン 5,460B 
一般公開用メアド 
一般公開用HP・URL 
自己紹介 
個人BBS 0レス


クワ先輩

先週、仕事中にPCのキーボードあたりに違和感を感じたのでふと見ると、どこから迷いこんだのやら、クワ先輩がおりました。キーボードの横に。笑 

一瞬、ゴキ先輩かと思って「わあ」みたいになりましたが、 

「ハーイ☆お久しぶり!・・・で、やんす?」 

と若干緊張して挙動不審だったのですぐにクワ先輩だってわかりました。 

挨拶がてら、お尻のトコをちょこん、ちょこん、て軽く押したら 

フンガーッとっと。フンガーッとっと。 

と2、3歩前に出ては 
「丈夫の構え(ますらおのかまえ)」 
をとり、その後ハサミを目一杯広げて、 

「クワガァ~タ☆」 

とポージングを決めてくれました。 

「先輩はいつまでも変わんないなあ」 
と手の平に載せると、 
「オレっちらのルールでねえw」 
とヒョコヒョコ僕の指を昇り始めたので、 
「あ!先輩、アレ、いいっすか?」 
と聞くと、 
「アッハッハ!・・・かめへんよ。」 
と言うので、 

ペイッ!! 

と、僕は手を振って机の上に裏返しに叩きつけました。 

と、先輩、仰向けに6本の足をキュッと体にしまい込むようにして、ジッと固まって、 

「(・・ええぞ。やってみぃ。)」 

と言うので、 

「(マジいいっすか?・・いきますよ)」 

と、僕は机の上の先輩を軽くデコピンしました。 

先輩はあの頃のまんま・・・ 
あの頃のように・・・ 
まるで氷の上で踊るように・・・ 
空を渡る鳥のように・・・ 

机の上を滑って床に落ちました。 

「先輩?大丈夫すか! いけますか!?」 

「あ・・・ああ。い、いけるで。全然大丈夫やで?」 

僕は悪ふざけが過ぎたと、先輩を机の上にそっと戻すと、先輩、 

「クワガァ~タ☆」 

と健気にも気丈に振る舞ってくれました。 

しばらく先輩との懐かしい一時を過ごした後、昼食の残りの胡瓜の浅漬けの上に先輩を載せて、外の木陰でさよならしたのですが、あぁ、先輩は変わってなかったけど僕は変わってしまったな、と思いました。 
昔の僕なら、お小遣いをはたいて先輩の為の家を買い、近所の木工所に先輩のベッドをもらいにいき、スイカの食べカスを先輩に与え、先輩にぴったりの名前をつけ、仲間を紹介し、時には闘わせたりした事でしょう。 

渋谷に着きました


スカイライダー

今日、ふと気づきました。 

そういえば、ここんとこ、腰のレバーを使ってなかったなぁ、と。 

小さい頃から、僕の右の腰にはレバーがついています。 

たぶん幼稚園の頃にそのレバーの存在に気づいたんだと思います。 

歯医者に行く前にはそのレバーをグイッと上にあげました。 
溜まってしまった公文の宿題を一気にやらなきゃいけない時もそのレバーをあげました。 
学校に遅刻しそうになって猛ダッシュする時も。 
サッカーの試合で絶対に点を決めてやる!って思った時も。 
親が喧嘩している時も。 
中学の時はテスト勉強の前にも。 
好きな娘が自分の友達の事を好きだという噂を耳にした時も。 
病気をしてケツから管を入れられて検査する時も。 
駅の本屋を出たら他校の生徒に囲まれてしまった時も。 
バイトで物凄いムカツク先輩に所作を教わっている時も。 
失敗をして取引先にひたすら謝りに行く時も。 
仕事が溜まって徹夜が続く時も。 

とにかく色んな場面でレバーをグイッとあげてきました。 
見えないけど、確実に僕の右の腰にはレバーがあるんです。 

話は変わりますが、去年の暮れに妻と1歳半の息子とディズニーランドに行きました。 
夜のパレードを見るために場所をとっていると、近くに光る石を売るお姉さんがやってきました。見る物すべてが楽しくて仕方ない息子は、終始おぼつかない足ではしゃぎ回っていたのですが、そのミッキーの形をした青く光る石のペンダントを見ると途端に足を止め、ジーッとその石を見つめ続けたのでした。 
僕は、これをあげれば少しは落ち着くかもしれないと思い、その石を買って息子の首にかけました。 
すると、息子は嬉しそうに手に取って顔に近づけ、今度はそれを自慢するようにまた辺りを駆け巡りはじめました。 

その日以来、僕はそのミッキーの光るペンダントを「勇気の石」と呼んで、息子がぐずると引出しから出して息子の首にかけていました。 
息子は何か気に入らないことがあったりすると僕の部屋に行って「だぁぁぁ!」と布団に突っ伏した後、勇気の石を探すみたいです。 

小さい頃、僕はスカイライダーが大好きでした。 
幼稚園に行くとき以外は、常に変身ベルトを装着しておりました。 

スカイライダーは、仮面ライダーの中でも「飛べる」ライダーです。 
ベルトの脇のレバーをガチャッてやって飛ぶんです。 
ガチャッってやったら無敵なんです。